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蛍光灯の点灯管を取り外さずに誤った方法でLEDランプに交換したために、発煙・発火した事故の再現実験=NITE提供
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 私たちの暮らしで広く使われている蛍光灯は、2027年末までに製造が終了することが決まっています。環境省の調査によると、LED照明のみを使っている世帯は26%。多くの家庭では、これからLED照明への移行が進むとみられますが、取り換える方法を誤ると、発煙や発火などの事故につながる可能性があり、注意が必要です。

 蛍光灯をLED照明に変更するには、照明器具ごと交換する方法と、照明器具は変えずにランプだけLEDにする方法の二つがある。

 ところが、ランプだけを交換する際に不適切な方法で行ったことによる事故の情報が、昨年までの10年間で、製品評価技術基盤機構(NITE)に12件報告されている。

 21年6月に滋賀県で起きた事故では、蛍光灯器具の付近から異臭がして調べたところ、取り付けていたLEDランプの一部が溶け落ちていた。事故発生の約5年前、本来取り外すべきだった蛍光灯の点灯管をそのままにしてLEDランプに交換したため、点灯時に想定以上の電流が流れる「過電流」の状態となって、異常発熱していたことが原因とみられる。

手順の誤り、器具とランプのNG組み合わせ…

 NITEによる事故情報の分…

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